
はじめに
ASMRを聴いていると、「シチュエーションボイス」という言葉を見かけることがあります。
耳かき、添い寝、看病、美容室、カフェ、電話、帰宅後の会話。
こうした場面の中で、誰かに話しかけられているように楽しむ音声です。
ASMRが「音の心地よさ」を楽しむものだとしたら、シチュエーションボイスは「声と場面」を楽しむものです。
この記事では、シチュエーションボイスとは何か、ASMRと何が違うのか、初心者はどこから聴けばいいのかを整理します。
シチュエーションボイスとは
シチュエーションボイスは、ひとつの場面を想定して作られた音声です。
たとえば、次のようなものがあります。
- 寝る前にそっと話しかけてくれる
- 耳かき店で接客される
- 美容室で髪を切ってもらう
- 体調を気づかってもらう
- 通話しているように会話が進む
- カフェや雨の日など、空気感を楽しむ
音だけを聴くというより、「その場にいる気分」を味わうのが近いです。
声の演技、話し方、距離感、会話の流れが大事になります。
作品によっては、環境音や耳かき音が入ることもあります。
ASMRとの違い
ASMRとシチュエーションボイスは、重なる部分があります。
耳元で話す。
ささやき声が入る。
耳かき音がある。
寝る前に聴きやすい。
このあたりはかなり近いです。
ただ、楽しむ中心が少し違います。
ASMRは、耳かき音、タッピング、雨音、ささやきなど、音そのものの気持ちよさを重視します。
シチュエーションボイスは、声、会話、関係性、場面の流れを重視します。
ざっくり言うと、
ASMRは「音を味わう」。
シチュエーションボイスは「声のある場面に入る」。
この違いで考えると分かりやすいです。
シチュエーションボイスの楽しさ
シチュエーションボイスの魅力は、声だけで場面が立ち上がることです。
目で見ていないのに、相手の距離感や部屋の空気がなんとなく伝わる。
短い会話なのに、そこに関係性があるように感じる。
一人で聴いているのに、誰かがそばにいるような安心感がある。
こういう楽しさがあります。
ASMRよりも言葉の流れがあるので、声優さんや配信者の演技を楽しみたい人にも向いています。
音だけでは少し物足りない。
でも映像を見るほど元気はない。
そんなときに、シチュエーションボイスはちょうどいいです。
よくあるジャンル
シチュエーションボイスには、いろいろな種類があります。
最初は、場面が分かりやすいものから聴くと入りやすいです。
添い寝・寝る前
寝る前に、近い距離でゆっくり話しかけてくれる音声です。
声のテンションが落ち着いているものが多く、睡眠用ASMRに近い感覚で聴けます。
会話量が多すぎないものを選ぶと、寝る前にも使いやすいです。
耳かき・リラクゼーション
耳かき音やマッサージ音と、会話が組み合わさったものです。
ASMRが好きな人にも入りやすいジャンルです。
音の気持ちよさと、声の安心感を両方楽しめます。
日常会話
帰宅後、電話、朝の会話、雨の日の部屋など、日常の場面を描く音声です。
派手な展開より、自然な距離感を楽しみたい人に向いています。
声の雰囲気や話し方の相性が大事です。
朗読・語りかけ
物語や短い文章を読んでもらう音声です。
会話よりも落ち着いた流れになりやすく、作業中や寝る前にも使いやすいです。
声の聞き取りやすさを重視したい人に向いています。
初心者はどこから聴くといい?
最初に聴くなら、場面が分かりやすく、声のテンションが落ち着いたものがおすすめです。
入りやすいのはこのあたりです。
- 添い寝系
- 耳かき系
- 美容室やリラクゼーション系
- 短めの日常会話
- 朗読系
逆に、最初から設定が複雑なものを選ぶと、内容を追うのが少し大変です。
まずは10分から30分くらいの短めで試す。
声が合うかを見る。
会話の量が多すぎないかを見る。
寝る前に使うなら、音量差が少ないものを選ぶ。
この流れが分かりやすいです。
声で選ぶのが大事
シチュエーションボイスでは、声の相性がかなり大きいです。
落ち着いた声。
明るい声。
やわらかい声。
少し距離が近い声。
淡々とした声。
どれが良いかは、人によって違います。
大切なのは、長く聴いても疲れないことです。
一瞬で惹かれる声も良いですが、寝る前や作業中に使うなら、耳に残りすぎない声の方が合うこともあります。
「この声なら自然に聴ける」と思えるか。
そこを基準にすると、作品を選びやすくなります。
イヤホンは必要?
シチュエーションボイスは、スマホのスピーカーでも聴けます。
ただ、声の距離感を楽しみたいなら、イヤホンやヘッドホンがある方が分かりやすいです。
特に、左右から声が聞こえる作品や、耳元の音が入る作品は、イヤホンの方が雰囲気をつかみやすいです。
ただし、音量は小さめで十分です。
寝る前に使うなら、耳が痛くなりにくいものを選び、長時間つけっぱなしにしない方が安心です。
寝る前に聴くときの注意
寝る前にシチュエーションボイスを聴くなら、物語に入り込みすぎないものが使いやすいです。
展開が気になりすぎると、続きを聴きたくなって眠りにくくなることがあります。
会話が多すぎる音声も、人によっては頭が起きてしまいます。
寝る前に向いているのは、次のような音声です。
- 声のテンションが落ち着いている
- 会話の間がゆっくりしている
- 音量差が少ない
- 展開が穏やか
- 途中で驚くような音が少ない
眠るためにしっかり聴くというより、気持ちを少し休ませるために流すくらいがちょうどいいです。
YouTubeで試しやすい
シチュエーションボイスは、YouTubeでも探しやすいです。
短い動画から試せるので、声の相性を確認しやすいです。
気に入った配信者や声優さんが見つかると、同じ人の別作品も探しやすくなります。
最初は、公式チャンネルや本人が投稿している動画から聴くのがおすすめです。
切り抜きや転載らしき動画ではなく、投稿者がはっきりしているものを選ぶと安心です。
YouTubeで雰囲気を試して、好きな声や場面が分かってきたら、音声作品も選びやすくなります。
まとめ
シチュエーションボイスは、声と場面を楽しむ音声です。
ASMRが音の心地よさを重視するのに対して、シチュエーションボイスは会話、距離感、場面の流れを楽しみます。
ASMRと完全に別物ではなく、耳かき、ささやき、添い寝など、重なる部分も多いです。
初心者は、添い寝、耳かき、リラクゼーション、短めの日常会話から試すと入りやすいです。
まずはYouTubeで気軽に声の相性を見てみてください。
好きな声や場面が分かってくると、音声作品を選ぶのも楽しくなります。
